“アゲアゲ”トレで気を引き締め直す。南北海道代表・北海は9日、大阪府豊中市内で約2時間の練習を行った。平川敦監督(46)はノックの際、甲子園の浜風対策として、飛球を通常の1・5倍に増やし、上空で流れるボールに目を慣らす練習を組み込んだ。「良い風が吹いていたので多めにやってみました。その場所でやれることをやることが重要なので」と説明した。

 オフ明けのこの日は声の小さい選手に「声出してる?」と厳しい口調でカツ。「出しました」と返事した選手に「聞こえなきゃ意味がないよ」と雷を落とした。「気持ちを入れてムード良く練習するために声を出すことが大事なんです。ダラダラしたらいけないので」。関西入りから約1週間、選手も徐々に環境に慣れてきた。緩みそうなタイミングでムチを入れる絶妙な差配で、闘争心も上げていく。【永野高輔】