第99回全国高校野球選手権大会は12日、第5日の1回戦2試合と2回戦1試合が行われる。

<見どころ>

▽1回戦

【第1試合(9:30)滝川西(北北海道)-仙台育英(宮城)】

 滝川西は決勝の白樺学園に延長戦の末、1点差勝ち。粘り強い全員野球で初勝利を狙う。エース鈴木は北北海道大会4試合をすべて完投し成長。

 仙台育英は長谷川、佐川の左腕コンビが鍵。打線は山田が宮城大会で打率4割4分4厘、13打点、4本塁打と好調、甲子園でもバットに期待。チームは89年と15年に準優勝。

◆滝川西のおもなOB 女子プロ野球岩谷美里、女優大政絢ほか

◆仙台育英のおもなOB ヤクルト由規、ソフトバンク上林誠知ほか

【第2試合(12:00)日本文理(新潟)-鳴門渦潮(徳島)】

 日本文理は今夏限りで退任する大井道夫監督のためチーム一丸。75歳の大井監督は、00年以降では春夏を通じ木内幸男監督(常総学院)が77歳の08年夏、78歳の09年夏に出場したのに次ぐ高齢。甲子園では09年に準優勝、14年に4強入りして以来の舞台。新潟大会決勝戦で決勝の高校通算39号2ランを放った川村の打撃に注目。

 鳴門渦潮はチーム打率3割3分1厘、4試合33得点と破壊力抜群。エースの河野は打撃でも打率6割1分5厘とチームトップ、続く野口も4割6分7厘と高打率で3割以上が6人占める。

◆日本文理のおもなOB DeNA飯塚悟史、巨人高橋洸ほか

◆鳴門渦潮のおもなOB 元ロッテ里崎智也、広島美間優槻ほか

▽2回戦

【第3試合(14:30)北海(南北海道)-神戸国際大付(兵庫)】

 北海は昨夏準Vメンバーが7人と経験豊富。1年生からベンチ入りし、好リリーフで夏切符に貢献した左腕・多間隼介投手(3年)は、今回が3度目の夏の甲子園。「去年果たせなかった優勝を目指したい」と悲願の初優勝に意欲十分。

 神戸国際大付は打率6割6分7厘の森田がけん引する打線が強力。4番猪田も準決勝、決勝と2戦連続V弾を放ち打率4割5分、14打点、4本塁打と勝負強い打撃は魅力。レギュラー7人が3割超えしており、チーム打率は3割8分1厘。投のエース岡野は5試合37イニングを投げわずかに1失点と安定感も抜群で投打充実。

◆北海のおもなOB 若松勉元ヤクルト監督、日本ハム鍵谷陽平、32年ロス五輪三段跳び金メダリスト南部忠平ほか

◆神戸国際大付のおもなOB ヤクルト坂口智隆、ソフトバンク岡本健ほか