史上初となる2度目の春夏連覇を目指す大阪桐蔭が、12安打8得点で大勝発進した。点火役は福井の初回先制弾だ。今夏の大阪府大会で、チームトップの打率6割をマークした打力を買われ、捕手では珍しい2番を任されている。頼もしい主将が1発を含む3安打と好リードで気を吐き、大阪桐蔭は夏30勝目。16日予定の2回戦は強打の智弁和歌山と対戦する。

 エース徳山も福井の1発に感謝した。「点を取ってくれて楽になった」。援護を受けてギアを上げ、7回8奪三振で2安打1失点。「初戦の入りが大事だと思っていた。真っすぐもキレがあったし、スライダーもキレがあった」。西谷監督に、エースの自覚を胸に投げることを宣言したという背番号1も、白星発進に大きく貢献した。