3年ぶり2度目出場の神戸国際大付(兵庫)が、北海(南北海道)を破り、夏の甲子園初勝利を挙げ16強に一番乗りした。

 北海は2回、井上雄喜外野手(3年)の適時打で先制。3回にも渡辺佑汰外野手(3年)の適時打でリードを広げた。

 神戸国際大付は2点を追う3回、2死二塁から森田貴外野手(3年)がタイムリーを放ち、1点を返した。

 中盤は神戸国際大付・岡野佑大投手(3年)と、北海・阪口皓亮投手(3年)の投げ合い。北海は5回から多間隼介投手(3年)にスイッチし、両チーム追加点を奪えない展開が続いた。

 6回、神戸国際大付は先頭の谷口嘉紀外野手(2年)が左中間へソロ本塁打を放ち同点。その後も2死一、三塁と攻めたがチャンスを生かせず勝ち越せなかった。

 北海は7回、連打で1死一、三塁。川村の打球を処理した遊撃・田淵が一塁へ悪送球し、北海に勝ち越し点が入った(記録は内野安打とエラー)。さらに1死一、三塁で併殺崩れの間にも追加点、この回2点を加えた。

 神戸国際大付は7回裏、谷口が1死一、三塁から右翼ポール際へ流し打ち、2打席連続となる3ランで逆転。この試合初めてリードを奪った。

 8回から、神戸国際大付は3番手花村凌投手(3年)が登板。2回無失点で、1点のリードを守りきった。

 全国最多の38度目出場で昨夏準優勝の北海は、先行して阪口-多間の継投に持ち込んだが踏ん張りきれなかった。