2000年度生まれの「ミレニアム世代」にまた1人、新星が誕生した。花咲徳栄(埼玉)の2年生4番・野村佑希内野手が待望の甲子園初アーチを放った。

 各球団のスカウトは「ミレニアム世代」に注目する。長年、広島でスカウトを務める苑田スカウト統括部長は「2年生は全体的には見られていませんが、今年の3年生以上に1、2年生に面白い選手が多いのは確か」と話した。「野村君以外にも、いい子はいます。浦和学院の佐野君や横浜の万波君なんかは、すごいボールを投げる」と挙げた。野村については、春の時点で複数のスカウトから「来年の目玉選手の1人」と評価されている。同統括部長は「ドラフトにも周期というのがあって、(候補選手が)多い、少ないというのはあります」と説明。「松坂世代」に代表されるような逸材がそろった年代として期待が高まる。