仙台育英(宮城)が逆転サヨナラで春夏連覇を狙った大阪桐蔭を破り、準優勝した15年以来2年ぶりに8強入りした。

 佐々木順一朗監督(57)は興奮冷めやらず「夢みたいですね。うれしいを通り越している感じです」と振り返った。

 1点を追う9回、佐々木監督は「ドラマは俺らが作ると言ってきただろう。最高の場面じゃないか」とげきを飛ばした。2死から杉山が安打と盗塁、さらに四球で2死一、二塁と攻めた。若山の遊ゴロで試合終了と思われたが、一塁手がベースを踏んでおらず満塁となった。その後、途中出場の馬目郁也内野手(3年)が左中間を破る2点打で逆転サヨナラ。試合を決めた。「選手たちは9割くらいは諦めていたんじゃないでしょうか。でも10割は諦めていなかった。9回もこれ以上ないくらいの笑顔で守備から帰ってきた。なんて頼もしい子たちだろうと思った」と感激した様子で話した。