大阪桐蔭がまさかのサヨナラ負けで史上初2度目の春夏連覇の今夏の夢が消えた。

 1点リードで迎えた9回の守り。2死一、二塁から仙台育英・若山の打球は遊ゴロ。ゴロ捕球した遊撃泉口から一塁中川に転球され、試合終了かと思われた。

 大阪桐蔭ナインも勝利を確信し、大喜びで最後の整列に本塁へ向かう選手もいた。しかし、一塁塁審の判定は、中川一塁手の足が離れておりベースを踏み直したものの、打者若山のヘッドスライディングが速かったとしセーフの判定となった。

 甲子園がざわつく中、先発柿木は、2死満塁から仙台育英・馬目に中越えのサヨナラ2点適時二塁打を許し、マウンド上でぼう然としていた。

 今春センバツも制した西谷浩一監督(47)も予期せぬ結末に、先発した柿木ら泣く選手をなぐさめるのが精いっぱいの様子。「ミスもあったけど、全員でやってきた。誰がどうこうではない。監督の責任です」と敗戦の責任を一身に背負っていた。