夏の甲子園で2回戦に進出した日本文理(新潟)の新チームが28日、本格的に始動した。

 鈴木崇新監督(37)は業務の都合もあり、予定から1日遅れの今日29日、正式に学校側から新監督に指名される。総監督に就任する大井道夫前監督(75)の後任だ。偶然にも29日は37歳の誕生日。節目にふさわしいスタートになる。

 秋季県大会に向け、「試合の流れを把握する内容はやってきた」と言う。7月の県大会の合間から甲子園期間中と、ベンチ外の1、2年生で26試合の紅白戦を行った。先週から県外勢と3試合の練習試合を行った。27日は作新学院(栃木)に1-4で敗れたが、同日の東北(宮城)には10-6、26日は鯖江(福井)に10-0と快勝。チームは順調に仕上がっている。

 大井前監督と比較されることに「プレッシャーがないと言えばうそになる」と言うが、「比較される部分を見せるわけではないので」と、強打のスタイルは継承する。作新学院、東北の2連戦は合計6犠打、6盗塁。「新チームは足を使える」(鈴木監督)と早くも特徴を出している。

 ◆鈴木崇(すずき・たかし)1980年(昭55)8月29日生まれ、五泉市出身。山王中から日本文理へ。97年、日本文理の夏の甲子園初出場時は2年生の正二塁手。3年時は主将。東洋大に進み、卒業後、03年から日本文理職員、野球部コーチに。