青森山田が3-1で弘前東を下し、2年連続8度目の優勝。昨秋県大会から4季連続Vを飾った。公式戦初先発の1年生右腕堀田賢慎が5回を無安打無失点。栃木下野シニアで日本選手権優勝の1年生左腕平沼海斗が4回を4安打1失点(自責0)。1年生リレーの好投が優勝を呼び込んだ。

 堀田は前日(23日)準決勝の八戸高専戦で4回に高校初登板。1イニングを1安打0点に抑えた。この日は先発に起用されたが、181センチ、64キロのスリムな体から最速136キロの伸びのあるストレートと変化球を投げ込んだ。出した走者は死球の1人だけ。1年生とは思えない落ち着いたマウンドさばきで大きな仕事をやってのけた。

 堀田は「変化球の制球がいまひとつだったが、ストレートはよかった」とほっとした表情。岩手・花巻北中時代は花巻シニアでプレー。投手出身の青森山田・兜森崇朗監督(38)の「指導を受けたくて」(堀田)青森山田に進んだ。「フォームも固まっていなかった自分を毎日指導してくれた。能力を高めてくれる」と感謝する。

 兜森監督は「堀田はもっと早く代える予定だったが、無安打ピッチングなので5回まで投げさせた。平沼と2人、よく投げてくれた。成長した」とたたえた。今夏甲子園経験者に強力ルーキーも加え、チームが代替わりしても、連続優勝記録を伸ばした。野球も青森山田時代到来のムードも漂い始めた。【北村宏平】