ほぼ“チーム佐藤”の仙台商(宮城)が地元・愛媛勢の新田を下し、同日午後に行われる決勝に進出した。

 ベンチ入り14人中5人が佐藤で、うち4人がスタメン。今大会初の先発マウンドに上がった背番号6の佐藤拓海(2年)が投打に躍動した。投げては最速120キロ後半の直球にカーブ、スライダーを織り交ぜて9回6安打7奪三振1失点。打っても初回2死二、三塁から先制の2点右前適時打を放った。「今までも練習試合で投げていた。ついにベールを脱いだ感じ」と余裕を見せた。

 ほぼ“チーム佐藤”だ。ベンチ入りを外れた2人の1年生も佐藤で、全部員19人中7人が佐藤だ。佐藤拓は「呼び名はA、Bでも1号、2号でもないです。普段は下の名前で呼んでます」と笑う。この後に行われている準決勝、中京学院大中京(岐阜)と文徳(熊本)の勝者とダブルヘッダーで決勝を行う。佐藤拓は「3年生で佐藤は捕手の海斗さんただ1人。1日でも長く一緒に野球をやることは達成できたので、あとは“チーム佐藤”の一員として、初の国体優勝をプレゼントしたい」と意気込んだ。