神奈川大学リーグ1部の桐蔭横浜大は9日、来春硬式野球部に入部するAO入試の合格者を発表し、最速146キロ右腕の佐渡・菊地大稀投手(3年)ら20人が合格した。

 菊地は185センチの大型右腕。春、夏の県大会とも初戦で10球団のスカウトが視察に訪れるなど、「離島のエース」として注目された。9月にプロ志望届を提出し、7球団以上から調査書が届くなど佐渡から初のNPB入りを目指したが、10月26日のドラフト会議では悔しい指名漏れを味わった。ドラフト会議を終え「大学で鍛え直して、4年後にドラフト1位で入りたい」と進学の意向を明かし、全国V経験もある桐蔭横浜大を志願した。

 桐蔭横浜大は06年の創部と歴史は浅いが、同年秋には早くも1部に昇格。以降の23シーズンで10回のリーグ優勝と急成長し、12年の明治神宮大会では優勝した。部員は180人を超え、プロにもオリックス東明、広島横山の2投手を輩出。来年は菊地のほかに、今夏の甲子園3回戦でサヨナラ打を放った仙台育英・馬目郁也内野手(3年)ら約40人が入部を予定している。