23日に開幕するセンバツ初戦で明徳義塾(高知)と対戦する中央学院(千葉)大谷拓海投手(3年)が17日、完封勝利でのリベンジを誓った。昨秋の明治神宮大会で明徳義塾と対戦。2ランを放ったが、8回5失点で3-5で敗れた。最高の舞台での再戦に「初戦で当たりたいと思っていたし、リベンジできるのでうれしいです」と歓迎。「無失点に抑えて、1人で投げきりたいです」と決意を込めた。

 この冬は「打倒・明徳」に向け、自らの課題と向き合った。昨秋の対戦では13安打中11安打が左打者。練習では対左を意識し、フォークや高めの直球を磨いた。「1回やったので、やりやすいです」と明徳打線の特徴は把握。「フォーク、(高めの)つり球を有効に使えれば」と攻略法を描いた。試合は午前9時開始の第1試合とあって、午前4時半起床を始め、体も明徳義塾戦に照準を合わせる。

 この日は、和歌山市内で行われた和歌山東との練習試合に「4番右翼」で先発出場した。1安打を放ち、1点リードの7回無死一、三塁のピンチで救援。3回を2安打無失点に抑え、3-2でチームを勝利に導いた。投打の「二刀流」で期待される大谷は「体調はいいです」と手応えを示した。【久保賢吾】