18年ぶり4度目出場の国学院栃木が3投手の継投で接戦を制し、2回戦に駒を進めた。柄目(つかのめ)監督は前回センバツ出場の00年4強入り時の1番打者で、その年に生まれた選手を率いてのセンバツだった。

 守りを軸としたチーム同士の対戦。英明は昨秋の公式戦8試合を1人で投げ抜いた黒河が先発した。秋、全試合継投の国学院栃木は右の水沢がマウンドに上がった。

 国学院栃木が先手を取った。1回表、1死一塁から3番青木が右前打。右翼手が打球処理をもたつく間に一塁走者・大栗が生還し、1点を先制した。

 3年ぶり2度目の出場の英明は1、2回と先頭打者が安打で出塁し、犠打で得点圏に走者を進めるが走塁ミスなどで得点を奪えない。

 国学院栃木は3回に加点。2死一、二塁で背番号17の5番毛塚が先発起用に応える右中間三塁打を放ち、リードを3点に広げた。

 英明の反撃は4回。2四球などで1死満塁とすると8番山下が四球を選び、押し出し。続く中川の投手強襲安打で、この回2点目。さらに好機は続いたが国学院栃木の2番手渡辺に後続を断たれた。

 国学院栃木は7回から3番手の宮が登板。英明・黒河は11奪三振で、味方打線の反撃を待ったが、香川県勢2年ぶり春勝利に1歩及ばなかった。