大阪桐蔭(北大阪)が、史上初となる2度目の春夏連覇に向け、仕上げに入った。1日、大阪シティ信用金庫スタジアムでセンバツ4強の東海大相模と練習試合を行い、5-3、3-8と1勝1敗だった。第1試合の先発はエースの柿木蓮投手(3年)。「バッターに向かっていくことを大事にしました」と、この日最速143キロの直球を武器に13奪三振。8安打を許したが、3失点で完投した。

 先週、夏の大会のベンチ入りメンバーが発表され、柿木は背番号「1」を手にした。史上3校目の春連覇となったセンバツでも「1」を背負ったが、優勝投手は「6」の二刀流・根尾昂内野手(3年)だった。西谷浩一監督(48)は「根尾という選択肢もありましたが、期待を込めて柿木に1を渡しました」と説明。悔しさをバネにしたエースの投球に期待する。

 根尾はこの日、2試合ともDHでの出場。第1試合が1安打3四球、第2試合は4三振だったが「全国大会を想定した練習試合で、大事な試合だったと思います」と充実感を口にした。西谷監督も、毎年恒例となったこの試合に「1年で一番大切な練習試合。いい時期にいいチームとできたと思います」。昨年に続き大阪の夏を勝ち抜く準備は、整いつつある。【磯綾乃】