第100回の夏がついに、始まる! 「みちのくプラス!!」高校野球特集の最終回は、恒例企画の記者とデスクの緊急座談会「東北6県展望編」です。全県で組み合わせが出そろい、どのチームも虎視眈々(たんたん)と甲子園を狙っています。デスク(以下デ)と記者(以下記)の掛け合いで、この夏の展望と狙いを解き明かします!【取材・構成=高橋洋平】

<福島展望>

 デ 聖光学院の12連覇を、阻むのはどこだ。

 記 春県初戦敗退に終わった日大東北が順当に勝ち上がれば、4回戦で激突します。例年の準決、決勝で当たる展開と違うのが、どう作用するかが注目です。

 デ 聖光の準決勝の相手は順当に第4シードの磐城と、第5シードの学法石川の勝者と予想する。

 記 人間力野球の聖光と学石は野球のカラーが全く違います。学石は近年、積極的に県外生も獲得して、力でねじ伏せる野球を志向しているように見えます。

 デ 磐城は16年春の県準決勝で聖光に勝っている。

 記 その光景をスタンドで見ていたのが、当時1年生だった今の3年生。エース左腕の小山泰生(3年)がどこまで通用するのか。

 デ 聖光といえども、決勝は5年連続で1点差。

 記 それが聖光の勝負強さです。大舞台でこそ、力を発揮します。