星槎国際湘南(南神奈川)のエース石橋颯太投手(3年)の「技あり」勝ちだった。横浜学園を130キロ台後半の直球を中心にカーブを交え2安打2四球。しかし、4人の走者をすべてけん制で仕留める離れ業で、7回コールド勝ちにつなげた。

 土屋恵三郎監督(64)から足の上げ方や間の取り方を教わり、練習試合でも毎回1個は刺してきたという。左腕は一塁走者をじっくり見られる。「足を上げたときに相手の体が(二塁方向に)動いたので刺せると思った。4個は初めてです」と自慢げに語った。

 最初にアウトになった横浜学園の小山準生(としき)内野手は「タイミングをずらされた」。6回に刺された志戸田榛希内野手も「警戒していたが、足の上げ方がうまく戻れなかった」。次戦15日柏陽戦も石橋の鋭いけん制が、大きな武器になる。