相模原の堀場海投手(3年)が好救援で、チームを3回戦進出に導いた。

 4回、先発の菅地寛太投手(3年)が3点目を失って1点勝ち越しを許し、なお1死一塁で登板。犠打、空振り三振で、ピンチを切り抜けた。5回こそ2安打を許し得点圏に走者を背負ったが、6回から4イニングはすべて3者凡退。5回2/3を2安打1四球7奪三振、無失点で試合を締めた。

 試合後の堀場は「コースに投げられたと思う。守備を信じて打たせて取る投球はできた」と、この夏2度目の校歌を喜んだ。「高めに行くこともあったけど、伸びがあってフライに打ち取ることができた」と、ストレートに手応えを感じていた。

 1年夏から投手の資質を評価され、Aチーム入り。入学早々に佐相真澄監督(59)の目に留まり、ついたニックネームは「ブー」「ブーちゃん」。173センチ、83キロの体形が、そう呼ばせた。夏の大会前には、マネジャーたちから選手に手製のお守りを贈られた。堀場のお守りには「ブー」とニックネームが刻まれた。堀場は「高校入ってすぐに、そう呼ばれて、慣れましたね。(お守りを)作ってくれたみんなのためにも、頑張らないといけないですね」と柔和笑顔で話す。池田知優マネジャー(3年)は「クールな性格なんですが、呼ぶときは『ブー』なんです」と、クールな愛されキャラと証言する。そんな堀場は、猛暑の中でも淡々とアウトを重ねた。

 5回に勝ち越した展開には、打者の1人として「二塁に走者がいれば右方向に打つとか、しっかり出来ていない面があった」と反省点を挙げた。次戦に向けては「自分たちらしく、束になって、自分たちらしい野球ができれば」と、持ち味の爆発的な打撃力を発揮したいと意気込みを語った。