女子主将がチームを率いる尼崎工が、2回戦で姿を消した。

 4点差の9回に1点をかえすも反撃はここまで。「一番勝ちたい気持ちが強い」と舟越明斗監督(42)の推薦で主将となった近江瑞月マネジャーは、ベンチから選手を見守った。

 主将に就任した当初は「周囲も戸惑いがあった」というが、中学1年まで続けたサッカーで培った負けん気の強さで、チームを引っ張ってきた。この日もスタンドの声援が響く中、相手ベンチまで届く声で選手を鼓舞。試合終了後はベンチ前で涙したが「みんなよくやってくれた。幸せでした」と最後はすがすがしい表情だった。