8年ぶりの夏の甲子園を目指す報徳学園(東兵庫)が、伊丹西に7回コールド勝ちした。阪神糸井のはとこに当たる糸井辰徳外野手(3年)が「5番・右翼」で先発出場し、初回から3打席連続適時打で3打点。超人のDNAを感じさせる活躍に「調子はいい感じです」と頬を緩めた。

 お互いの父同士がいとこで、阪神糸井と辰徳ははとこの関係。大会前、右足腓骨(ひこつ)骨折から復活を目指す糸井に、辰徳から「足は大丈夫ですか? 僕は16日が初戦なので頑張ります」とメールを送信。「全力でやったらしっかり結果がついてくる。頑張れ。応援してる」と返信が届いた。小学生の頃からプレーを参考にしてきた糸井からのエールに奮い立った。

 「嘉男さんに甲子園でプレーするところを見せたいです。みんなで全国制覇するのが夢なので」と目を輝かせる。激戦区を勝ち上がり、聖地で躍動する姿を届ける。【吉見元太】