16年ぶり5度目の夏の甲子園出場を目指す東山が8回コールドで久御山を下した。

 東山が誇る「3本の矢」の1人、背番号「10」を背負う小山湧平投手(3年)が8回を投げ抜いた。

 足立景司監督(27)は点差が開きつつあった7回裏の攻撃で小山に代打を送る予定だったが、小山が続投を志願。3点を失った2回以降は気持ちを切り替えて立ち直った。打線も12安打で11得点。相手エラーや四死球を絡めて効率の良い攻めを見せた。

 足立監督は小山について、「自己主張するタイプじゃないので、自我が芽生えてうれしい」と話し、驚きがあった様子。甲子園に出場すれば背番号が変わる可能性があり、「甲子園で1を取れるようにしたい」と小山。エース番号を背負うため、思いのこもった投球で夢の切符をつかみ取る。