星稜(石川)が、記録ずくめの快進撃で2年ぶり19度目の夏の甲子園行きを決めた。

 金沢学院戦は、決勝戦では大会最多となる22得点の大勝。圧倒的な攻撃力を見せつけたが、投手陣も寄せ付けなかった。決勝で初先発した2年生エース奥川恭伸投手は、3安打に抑えて完封。今大会は7投手を起用して全5試合37イニングを無失点で貫いた。1953年(昭28)第35回大会の桜丘が4試合で記録した大会無失点優勝を5試合で達成した。林和成監督(43)は「少し出来過ぎではありますが、この成績に恥じないように甲子園で戦っていきたい」と話した。

 ◆星稜 1962年(昭37)創立の私立校。63年から現校名。生徒数1713人(女子853人)。野球部も62年創部。部員数77人。甲子園出場は春12度、夏19度目。主なOBは元ヤンキース松井秀喜、サッカー日本代表本田圭佑ら。所在地は金沢市小坂町南206。鍋谷正二校長。

◆Vへの足跡◆   

2回戦10―0金沢辰巳丘・金

沢向陽・内灘

3回戦9―0小松市立

準々決勝5―0小松大谷

準決勝7―0金沢商

決勝22―0金沢学院

<OBコメント>

 ▼ロッテ岩下(14年夏のエース。石川大会決勝の小松大谷戦では、9回裏に8点差を埋める逆転サヨナラ勝ちを経験)「全試合無失点での優勝は本当にすごいと思いました。甲子園では勝ち負けにこだわらずに楽しんでプレーしてもらいたいですね。自分も昨日1軍で初登板することができましたが、母校の活躍を励みにもっと頑張ります」

 ▼楽天島内「うれしいですね。僕も負けていられないです」