浦和学院(南埼玉)のドラフト注目右腕の渡辺勇太朗投手(3年)が、初の完封勝利を挙げた。

 初回、失策と死球でいきなり1死二、三塁のピンチを迎えた。しかし強打を誇る二松学舎大付(東東京)の3、4番から連続三振を奪い、無失点で切り抜けた。最速149キロの直球と、140キロ台中盤のツーシームを軸に、打たせて取る投球ながら10奪三振。高校では公式戦、練習試合を通じて初めての完封勝利を手にした。

 時折、強い雨にぬれながらの投球になったが「天候が悪かったので、球速は気にしなかった。先輩たちが作ってきた浦和学院の歴史を、塗り替えられるようにがんばります」と笑顔で話した。