日大三のスラッガー、日置航主将(3年)が、4打数2安打1打点の活躍で7年ぶりの8強入りに貢献した。

 3回に1番金子凌内野手(3年)の先制ソロで1点先制し、なおも無死三塁。日置は右前適時打で貴重な追加点をたたき出した。1、2回戦では打率1割2分5厘と実力を発揮できず悔しい思いを味わったが、3回戦でようやく本領を発揮した。

 「この1勝をつかみ取りにいったのでうれしい。(決勝点となった)8回の最後の金子の死球は、2ストライク取られてから粘って、粘って死球を勝ちとったのが大きかった。(2安打は)コンパクトに振り切ったのが良かった。(投手陣も)粘り強く投げてくれている。打って、打って、粘って、粘って勝っていくのが自分たちの野球」。伝統校同士の一戦で競り勝った日置は、チームリーダーらしく、自分の打撃よりも、V死球の金子、3点以内に抑えた投手陣を称賛した。

 次は18日の準々決勝第3試合で下関国際(山口)と対戦する。「点を取れるところで取れなかったのが反省。1度リセットして、次の下関国際戦に向けて切りかえて頑張りたい」(日置)。全国制覇した2011年以来、7年ぶりの深紅の大優勝旗に向けて頼もしい主将が、日大三をけん引する。