【第3試合(13:00) 日大三(西東京)-下関国際(山口)】

 強打の日大三が、全国制覇した2011年以来7年ぶり3度目の4強入りを目指す。過去4強入りした2回はいずれも優勝している吉兆データもある。小倉全由監督の監督通算勝利数も蔦文也(池田)を抜き、単独9位となる通算37勝目も懸かる。

 チーム打率3割5分9厘、出塁率5割7分3厘、28得点は8強入りした中ではトップを誇る。投手以外の野手はほぼ出塁率4割以上。さらに、2回戦まで打率1割2分5厘だった3番日置が3回戦(対龍谷大平安)で2安打放ち復調気配。打撃面では好材料がそろう。

 投手陣も層が厚い。3回戦では2年生の広沢が今大会初登板初先発で自己最速の148キロを計測するなど5回2失点の好投。2回戦(奈良大付)では西東京大会で登板がなかった、U18日本代表候補の井上(2年)が150キロをマークした。河村は予選から9戦全て登板し好リリーフを見せる。林(3年)も登板機会がないが、背番号1の中村を含め変幻自在の投手陣は3試合27回で被安打15、10失点。継投で最少失点にしのいで強力打線の援護を待ちたい。

 下関国際は、勝てば初の4強入り。山口勢では2005年宇部商以来13年ぶり10度目となる。

 チーム打率は2割4分5厘。1試合当たりの得点数4・3点は8強の中ではワーストだが、2回戦で創志学園の好投手西を攻略した「待球作戦」など、坂原監督の采配にも注目だ。3回戦(対木更津総合)ではエースで4番の鶴田に今大会初安打となるタイムリーが出たのも大きい。

 投げては、最速147キロを誇る鶴田が130キロ後半の高速スライダーを武器に3試合連続完投。防御率1・93で安定感が光る。球数が計390球。今大会初の連投となるが、疲労の回復具合はどうか。

◆日大三のおもなOB ヤクルト近藤一樹、阪神高山俊

◆下関国際のおもなOB ロッテ宮崎敦次、東農大北海道・市丸貴大