第100回全国高校野球選手権記念大会は今日20日、準決勝2試合が甲子園で行われる。34年ぶりの4強進出を果たした金足農(秋田)は19日、練習を行わず休養にあてた。プロ注目の最速150キロ右腕・吉田輝星(こうせい、3年)は大阪・守口市内の宿舎で取材対応した。34年前の先輩たちは桑田真澄氏(50)擁するPL学園に敗れて、決勝進出を逃した。その桑田氏が試合当日のレジェンド始球式に登場する。因縁の相手を前に、大胆な優勝宣言を予告した。

 吉田は、けん制やフィールディングなど投手に必要な技術すべてで高水準を誇り、「桑田2世」の異名を持つ。名付け親は元巨人の中尾孝義氏(62)だ。今は専大北上(岩手)で監督を務めており、6月の東北大会初戦で金足農と対戦。わずか3安打に封じられ、試合後に「うわさには聞いていたけど、いい投手や。例えるなら桑田みたいな感じ。制球、フィールディング、けん制に打撃もいいね。すべてのレベルが高くて、高校では見たことない。野球センスがずばぬけている」。かつてバッテリーを組んだ桑田の名前を引き合いに、吉田を絶賛した。