来秋ドラフト1位候補の星稜(石川)の奥川恭伸投手(2年)が、2戦連続の2ケタ奪三振の好投を見せ、決勝進出を決めた。

「投げるほうでは昨日より調子は良くなかったけど、1点に抑えられて良かったです」と降板する7回まで毎回三振の12奪三振。3回に失策もからみ1点を失ったが、要所でギアを入れて三振を奪った。

大会の個人最多奪三振記録は、第28回に横浜時代の松坂大輔らが持つ「14」。現在、松坂が所属する中日の米村チーフスカウトは「松坂が記録を持ってると聞いたけど、7回で交代したけど(9回まで投げれば)超える力はあるんじゃないかな」と絶賛した。

打っても3回1死三塁で3点目を奪う中前打に、6回と8回にも適時打を放ち3安打4打点。「打たないといけないと思っているので、長打よりもしっかり単打を出すことを意識しました」と5番として“二刀流”の活躍を見せた。

OB松井秀喜氏を擁した91年以来27年ぶりの優勝まで、あと1勝となった。「チーム全員で仕事をして、接戦になっても優勝していきたい」と奥川。来年へ弾みをつけるためにも、タイトルをつかむ。