第91回センバツ高校野球大会(3月23日開幕、甲子園)の出場校32校が25日、決まった。大会注目の投手を紹介する。

星稜(石川)・奥川恭伸投手(2年)が、最大の注目を集める。最速150キロの速球を軸にスライダー、ツーシームなど球種も多彩。昨秋北信越大会決勝では15回17奪三振の熱投を演じ、センバツを手中にした。明治神宮大会でも2試合連続2けた奪三振をマーク。今秋ドラフト1位候補にも挙げられている。

奥川と同じく「高校四天王」の一角、横浜(神奈川)・及川(およかわ)雅貴投手(2年)も関東・東京6枠目で滑り込んだ。最速153キロの速球以上に、切れ味抜群のスライダーが見どころ。横浜では188センチ左腕の松本隆之介投手(1年)も急成長をみせている。

「センバツは左腕が有利」と言われる中、履正社(大阪)・清水大成投手(2年)は、最速145キロの速球を右打者胸元に攻められる、投げっぷりのいい好投手だ。

奥川以外の右腕では、明石商(兵庫)・中森俊介投手(1年)が早くも最速145キロに到達。制球も良く、注目投手の1人だ。明石商はスライダーがいい右腕・宮口大輝投手(2年)もおり、投手力が高い。

春日部共栄(埼玉)の村田賢一投手(2年)は最速147キロ。学業成績も高い文武両道エースだ。習志野(千葉)・飯塚脩人投手(2年)の球の力強さは、1年先輩の古谷拓郎投手(ロッテドラフト6位)以上ともいわれる。

津田学園(三重)・前佑囲斗投手(2年)の直球も力強い。札幌大谷(北海道)・西原健太投手(2年)や広陵(広島)・河野佳投手(2年)は安定感のある好投手。筑陽学園(福岡)の右腕・西舘昂太投手(2年)の10秒程度の投球間隔は話題になりそうだ。

石岡一(茨城)・岩本大地投手(2年)は造園科で学ぶ異色の147キロ右腕。プロも興味を示している。