今年で創立110年目の石岡一(茨城)が21世紀枠で、春夏通じて初めての甲子園出場を決めた。

午後3時15分、6時間目が終わると「野球部員は練習着に着替えてグラウンドに集合して下さい」と、構内放送がかかった。OBや地域のファン約50人も見守る中、大和田校長が登場。「夢舞台で力を出し切れるよう、さらに準備を進めていきなさい」と朗報を届けた。ワッと湧いたが、部員は23人だけ。残り26人は、インフルエンザによる学級閉鎖で登校できなかった。

川井政平監督(44)は「一緒に喜べなかった生徒や親御さんは複雑かも知れませんが、全員一丸でつかんだものです。月曜に仕切り直します」と、学級閉鎖が解ける週明けを心待ちにしていた。

川井監督は竜ケ崎一でプレー。2年夏(91年)の甲子園では2番遊撃で出場した。「甲子園で戦うことを前提に練習してきましたが、何勝したいなど言うのは、おこがましいです。緊張の中、思い切って、地に足をつけて全力でプレーして欲しい。普段どおりやれると思っています」と、期待していた。