全国高校野球選手権大会が100回大会を迎える2018年夏までの長期連載「野球の国から 高校野球編」。名物監督の信念やそれを形づくる原点に迫る「監督シリーズ」の第7弾は、興南(沖縄)監督として、10年春夏甲子園で連覇に導いた我喜屋優さん(67)です。現在は監督、理事長、校長と「3つの顔を持つ」我喜屋さんの物語を、全5回でお送りします。

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興南・我喜屋優監督
興南・我喜屋優監督

◆我喜屋優(がきや・まさる)1950年(昭25)6月23日、沖縄県生まれ。興南で68年夏の甲子園では4番中堅手、主将も務め4強入り。当時の沖縄県勢の甲子園最高成績を飾った。高校卒業後、大昭和製紙富士(静岡)入り。72年に大昭和製紙北海道へ移り、74年都市対抗優勝。89年に大昭和製紙北海道の監督に就任。翌年から4年連続で都市対抗に出場した。07年から興南監督。10年に史上6校目となる春夏甲子園連覇。夏は沖縄県勢として初の優勝だった。