初陣の日章学園(宮崎)が、6失策に泣いた。試合開始直後、習志野(千葉)の先頭打者の打球をさばいた遊撃手が、一塁へ悪送球。初回だけで落球、悪送球など3失策がからみ、7点を失った。

センバツ初出場の原動力は、鍛え上げられた堅守だった。1試合平均失策数0・5は今大会出場校中3位。自信を持っていた守備が、まさかの崩壊。チーム内で「守りで甲子園まで来ることができた。みんなで立て直そう」と話し合っていたように2回以降は最少失点で食い止めたが、初回の7失点が大きすぎた。7回にエース石嶋留衣(るい=3年)、長田直樹内野手(3年)の連続適時二塁打で2点を返し、9回も2死一、二塁と反撃も、及ばなかった。それでも畑尾大輔監督(48)は「もっとうまくなろうと選手たちが思ってくれれば」と、今後の成長の糧にすることを望んだ。