全国高校野球選手権大会が100回大会を迎える2018年夏までの長期連載「野球の国から 高校野球編」。名物監督の信念やそれを形づくる原点に迫る「監督シリーズ」第11弾は、明徳義塾(高知)を率いる馬淵史郎さん(62)です。異色の経歴に、個性豊かな語り口。そして歴代5位の甲子園通算49勝を誇る実績。つらい時代も経験しながら勝利を重ねてきた馬淵さんの物語を全5回でお送りします。


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17年夏の甲子園に出場した明徳義塾・馬淵史郎監督
17年夏の甲子園に出場した明徳義塾・馬淵史郎監督

◆馬淵史郎(まぶち・しろう)1955年(昭30)11月28日、愛媛県生まれ。三瓶(みかめ=愛媛)から拓大を経て、いったんは民間企業に就職。その後社会人の阿部企業でコーチ、監督を務め、87年から明徳義塾のコーチに就任。90年から同校監督になった。02年夏の甲子園で優勝するなど、甲子園通算勝利数は歴代5位の49勝(30敗)。主な教え子はヤクルト森岡2軍内野守備走塁コーチ、オリックス伊藤光ら。