センバツ高校野球は準決勝2試合。第1試合は習志野(千葉)が明豊(大分)を破り春のセンバツでは初の決勝進出を決めた。第2試合は東邦(愛知)が明石商(兵庫)を4-2で破り平成元年以来30年ぶりの決勝進出を決めた。


センバツ組み合わせ


第2試合:東邦(愛知)4-2明石商(兵庫)


チーム
明石商
東 邦

詳細速報

【試合経過】

先発は東邦が石川、明石商が中森

5回まで両投手好投で無得点

東邦は7回裏、7番吉納の3ランでついに均衡を破った


明石商は8回表、4番安藤の2ランで2-3


東邦は8回裏、明石商の守備の乱れから1点追加し4-2

明石商対東邦 8回表明石商2死二塁、右越え2点本塁打を放つ安藤碧(撮影・清水貴仁)
明石商対東邦 8回表明石商2死二塁、右越え2点本塁打を放つ安藤碧(撮影・清水貴仁)
明石商対東邦 7回裏東邦2死一、二塁、中越えの先制3点本塁打を放つ吉納翼(撮影・清水貴仁)
明石商対東邦 7回裏東邦2死一、二塁、中越えの先制3点本塁打を放つ吉納翼(撮影・清水貴仁)
明石商対東邦 7回裏東邦2死一、二塁、中越えの先制3点本塁打を放つ吉納翼(撮影・清水貴仁)
明石商対東邦 7回裏東邦2死一、二塁、中越えの先制3点本塁打を放つ吉納翼(撮影・清水貴仁)
明石商対東邦 6回表明石商無死、重宮涼の飛球を好捕する河合佑真(撮影・奥田泰也)
明石商対東邦 6回表明石商無死、重宮涼の飛球を好捕する河合佑真(撮影・奥田泰也)
明石商対東邦 3回表明石商2死一、二塁、重宮涼の二遊間の打球を捕った熊田任洋遊撃が二塁ベースをを踏んで3アウトとする(撮影・清水貴仁)
明石商対東邦 3回表明石商2死一、二塁、重宮涼の二遊間の打球を捕った熊田任洋遊撃が二塁ベースをを踏んで3アウトとする(撮影・清水貴仁)
明石商対東邦 明石商先発の中森俊介(撮影・奥田泰也)
明石商対東邦 明石商先発の中森俊介(撮影・奥田泰也)
明石商対東邦 東邦先発の石川昂弥(撮影・奥田泰也)
明石商対東邦 東邦先発の石川昂弥(撮影・奥田泰也)

第1試合:習志野(千葉)6-4明豊(大分)


チーム
習志野
明 豊

詳細速報

【試合経過】

先発は習志野が山内、明豊が若杉


明豊は1回裏、1番表が左翼席へ先頭打者本塁打。さらに1死一、二塁から5番藪田の左越え適時二塁打で2点を追加

習志野は3回表、2死一、三塁から重盗でまず1点。さらに4番桜井の適時打で2-3、1点差に迫った


習志野は6回表、2死一、三塁から再び重盗を仕掛けたが本塁タッチアウト


習志野は7回表、先頭の8番兼子が三塁打。9番小沢の中前適時打で3-3同点


習志野は8回表、4番桜井が右翼席へ勝ち越しソロ。さらに8番兼子の適時打、暴投で加点し6-3


明豊は8回裏、代打青地の適時三塁打で1点返し4-6


明豊は9回裏、無得点に終わり試合終了。習志野は初の決勝進出

習志野対明豊 勝利に歓喜の習志野応援団(撮影・清水貴仁)
習志野対明豊 勝利に歓喜の習志野応援団(撮影・清水貴仁)
習志野対明豊 試合を終え握手を交わす習志野と明豊の両ナイン(撮影・清水貴仁)
習志野対明豊 試合を終え握手を交わす習志野と明豊の両ナイン(撮影・清水貴仁)
習志野対明豊 9回裏明豊1死、成田武蔵を中飛に抑える習志野・飯塚脩人投手(撮影・清水貴仁)
習志野対明豊 9回裏明豊1死、成田武蔵を中飛に抑える習志野・飯塚脩人投手(撮影・清水貴仁)
習志野対明豊 8回表習志野無死、高めをとらえ右越えの勝ち越し本塁打とする桜井亨佑(撮影・清水貴仁)
習志野対明豊 8回表習志野無死、高めをとらえ右越えの勝ち越し本塁打とする桜井亨佑(撮影・清水貴仁)
習志野対明豊 8回表習志野無死、高めをとらえ右越えの勝ち越し本塁打とする桜井亨佑(撮影・清水貴仁)
習志野対明豊 8回表習志野無死、高めをとらえ右越えの勝ち越し本塁打とする桜井亨佑(撮影・清水貴仁)
習志野対明豊 7回表習志野無死三塁、中前へ同点適時打を放つ小沢拓海(撮影・清水貴仁)
習志野対明豊 7回表習志野無死三塁、中前へ同点適時打を放つ小沢拓海(撮影・清水貴仁)
習志野対明豊 3回表習志野2死一、三塁、打者、桜井亨佑の時ダブルスチールで三塁走者の根本翔吾が生還(撮影・奥田泰也)
習志野対明豊 3回表習志野2死一、三塁、打者、桜井亨佑の時ダブルスチールで三塁走者の根本翔吾が生還(撮影・奥田泰也)
習志野対明豊 1回裏明豊1死一、二塁、左中間へ2点適時二塁打を放つ藪田(撮影・横山健太)
習志野対明豊 1回裏明豊1死一、二塁、左中間へ2点適時二塁打を放つ藪田(撮影・横山健太)
習志野対明豊 1回裏明豊無死、左越えの先頭打者アーチを放つ表悠斗(撮影・清水貴仁)
習志野対明豊 1回裏明豊無死、左越えの先頭打者アーチを放つ表悠斗(撮影・清水貴仁)
習志野対明豊 1回裏明豊無死、左越えの先頭打者アーチを放つ表悠斗(撮影・清水貴仁)
習志野対明豊 1回裏明豊無死、左越えの先頭打者アーチを放つ表悠斗(撮影・清水貴仁)
習志野対明豊 力投する習志野先発の山内(撮影・横山健太)
習志野対明豊 力投する習志野先発の山内(撮影・横山健太)
習志野対明豊 力投する明豊先発の若杉(撮影・横山健太)
習志野対明豊 力投する明豊先発の若杉(撮影・横山健太)

元PL学園監督・中村順司氏の準決展望展望

平成最後のセンバツ4強に、平成最初のセンバツ王者・東邦が入った。深い因縁を感じる。投打の二刀流で注目されるエース石川君を軸に、攻守ともにチーム力は申し分ない。平成のセンバツは東邦で始まり、東邦で終わる…。そんな予想も頭に浮かんだ中、強敵が勝ち上がってきた。準決勝を戦う明石商だ。

2回戦まで各校の戦いぶりを見て、打者の軸がぶれない智弁和歌山の打撃に目がとまった。頭一つ抜けた打力で、決勝に進んだ昨年同様の快進撃を予想していた。その智弁和歌山に明石商が競り勝った。史上初の先頭打者弾とサヨナラ弾を放った来田(きた)君は、チームの勢いを体現している。この2年生を石川君がどう抑えるか。準決勝最大の見どころだと思う。

習志野と明豊も、ともに高い戦力を備える。習志野はエース飯塚君が踏ん張り、明豊は速球派投手を複数そろえる。ただ横浜(神奈川)を0-4から逆転し、明治神宮大会王者の札幌大谷(北海道)、近畿王者の龍谷大平安(京都)を倒した明豊に、底力を感じる。準決勝は両カードともに、目の離せない好試合になる。(PL学園元監督、名古屋商大前総監督)