筑陽学園(福岡)の新4番、福岡大真外野手(3年)が、3ランを含む2安打4打点の活躍でチームの初戦突破を導いた。

センバツまでは6番だったが、夏に向けての打線再編でセンバツ後の練習試合から4番に起用されていた。「最初は意識していたが、まったく打てなかったので意識しないようにしてます。チームの勝利に貢献できてよかった」と笑みを浮かべた。

初回に適時二塁打を放つと、6回にはダメ押しの3ラン。「走者を返すことだけ考えた。直球をしっかりたたけました」。高校通算6本目(公式戦4本目)は秋春九州大会連覇を狙うチームを勢いづけた。

樟南(鹿児島)のエースだった父真一郎氏(42)が94年夏の甲子園大会決勝で満塁弾を打たれ、敗れた因縁の相手、佐賀商からの勝利でもあった。ネット裏で見守った父真一郎氏は「良く打ってくれた」と目尻を下げた。

22日の準々決勝では、昨年秋の九州大会で勝った興南(沖縄)が相手。プロ注目の左腕、宮城大弥投手(3年)が相手だが、福岡は「秋は完璧に抑えられた(5打数無安打)ので成長を見せて打ち勝ちたい」と気持ちを切り替えた。