桐光学園が横浜との強豪対決を制し、春季関東大会(5月18日開幕、埼玉県)への出場を決めた。

6回まで横浜・木下幹也投手(2年)に1安打に封じられる展開。雨も強くなる中でチャンスを作り、2点を追う7回無死二、三塁、5番の唐橋悠太内野手(3年)が左翼ポール際に値千金の逆転3ランを放った。これが決勝点となり、野呂雅之監督(57)が理想とするスコア「5-3」で逃げ切った。

チームには右腕・谷村然投手、左腕・冨田冬馬投手(ともに3年)という経験豊かな2枚看板がおり、打撃力向上が課題だった。「27個全部フライアウトでもOK」の方針の下、フルスイングできる体作りをオフに取り組んできた。唐橋の3ランの直前にも、4番安達壮汰投手(2年)がバックスクリーンまであとわずかという特大二塁打を放つなど、試合中盤以降に成果が出た。

その安達が上級生2人を差し置き、エースナンバーをつける。左腕からの力のある直球、スライダーを操り、雨で徐々に足場が悪くなるマウンドで横浜打線を2回の3点だけに抑えた。先輩左腕・松井裕樹(楽天)を擁した13年春以来、6年ぶりに横浜に勝利。存在感を示した。