最速163キロ右腕・佐々木朗希投手(3年)を擁する大船渡(岩手)の今季初公式戦の相手が、選手9人の住田(すみた)に決まった。

3日午前9時に、同球場で試合開始となる。

住田は林業が盛んな住田町にある県立高校。昨秋は部員不足のため、同地区予選に大槌との連合チームで参加した。今春、新1年生が4人入部し、文字通り「住田ナイン」になった。主将の伊藤優心投手(3年)は「少し不安もあったけれど、ちょうど4人入ってきてくれた」。伊藤にとっては3年目で初の公式戦勝利。「ホッとしています」と笑顔を見せた。

大船渡・佐々木が陸前高田市に住んでいた幼少期、小学校も少年野球チームも同じだったという。「130キロくらいしか打ったことないので。(佐々木の球は)当てようとして当たるものではないと思うので、いちかばちかで全力で振りたい」と意気込んだ。

選手は9人ながら、伊藤をはじめバットをしっかり振り切れる選手も多く、この日は13安打。打球を右手首に当てた三塁手が試合後に病院へ向かったが、3日の試合出場には支障はない様子。登板有力な大船渡・佐々木に、ナイン一丸で立ち向かう。