福井1位の福井工大福井は序盤の5失点が響いて、初戦で敗退した。自慢の強力打線も2得点に封じられた。

3番を打つ主将の高原侑希内野手(3年)は「野球をやってきた中で一番と言っていいほど調子が悪い」と4打数無安打に申し訳なさそう。初回1死二塁で二ゴロに倒れたが、1点でも返していれば展開は違ったかもしれない。9回は1点返してなお2死一、二塁で右飛に倒れ、最後の打者になった。県内屈指の打者だが、存在をアピールしたい北信越大会はいいところなく終わった。

「今回はイメージが作れない。反省材料をどう修正しいくかが分からない。今までこういうことはなかった」と悩みは深い。大阪桐蔭のコーチとして12年の春夏甲子園Vを経験している田中公隆監督(44)や、当時の大阪桐蔭の選手だった白水健太コーチ(23)の助言も受ける。ただ、高原は指導者任せにすることを良しとしない。「上のレベルに行ったら、自分で考えてやる能力が大事になる」と自力での打開を目指している。