星稜(石川)・福本陽生内野手(3年)が逆転2ランで決勝進出に貢献した。

1点を勝ち越された直後の4回。1死二塁から低めの直球を強振。バックスクリーン左に放り込んだ。ベンチも客席も喜びを爆発させ、スコアも試合の流れも逆転させた。

「変化球が多かったのでチームとしては変化球狙いだったが、自分は直球も甘く来たら振っていこうと思っていた。体がうまく反応しました」。6番打者は会心の高校通算18号を喜んだ。期待の高い長距離砲だが春先は調子が上がらず試行錯誤。ようやく本来の力強さが戻ってきた。

監督代行の山下智将部長(37)は「前半は少し打線が苦しんだけど、福本の本塁打が大きかった」と振り返る、価値ある1発だった。