大槌は第2シード盛岡四に5回コールド負けしたが、3年生マネジャー2人に気迫のプレーを贈った。

バスケットボール部からの助っ人1人を加えた下級生だけの10人。11日の盛岡農戦での4年ぶり1勝に貢献した植田詩季内野手(1年)が大会前に痛めた左鎖骨骨折を悪化させたため、実質9人での一戦。3回の守備で左足に打球が直撃した武田侑弥内野手(2年)は試合を中断して治療。痛みを抱え強行出場し「お世話になってきたマネジャーさんに感謝と恩返しの気持ちを伝えたかったので必死でした」と根性で戦い抜いた。

校内ボランティアで被災地復興研究会の活動を部員とも継続してきた上山華歩マネジャー(3年)は「大槌愛が深まったし、初戦突破してくれて良い思いをさせてもらえた」。臺(だい)希亜マネジャー(3年)も「練習試合でお茶を忘れちゃうような『私たちのために』って頑張ってくれてうれしい」と笑顔。チームは秋も単独出場する。