一関工は背番号10の168センチ左腕が大金星をつかんだ。平野拓夢投手(3年)が6安打1四球で完投。119球で今春のセンバツ出場校を手玉に取った。

尾形祐一監督(47)が今春、盛岡大付が盛岡四の左腕に苦しんでいたのを見て、球場到着後に平野を先発指名。拓夢だけに「お前に夢を託す」と送り出した。平野は最速131キロも常時120キロ前半に抑えて強力打線の目先をかわし、16アウトが飛球。「(大船渡)佐々木投手みたいに球威はないけど、抑えれば文句なし。ひたすら低め低めに投げ込んだ」と胸を張った。