2本の本塁打に投手が完封リレーと投打のかみ合った東海大大阪仰星が10-0、8回コールド試合で枚方津田を下した。

「息ぴったりのバッテリー」と胸を張った2人が勝利へ導いた。先発したエース左腕の山本航投手(3年)が「スライダーとチェンジアップが切れていた」と、7回4安打12奪三振無失点の快投。相手打線を全く寄せ付けなかった。この投球を演出したのが高田洸星捕手(3年)。ベンチ内で何度も山本と話し合い、巧みにコースの出し入れをした。「調子のいいときの航は、顔がにこやかになる」と高田が話すように、マウンド上の山本の表情は明るかった。山本も「僕は、捕手が高田じゃなきゃだめなんです」と話す。「走者のケアや声をかけるタイミングなど、いつも助けられている」と信頼は絶大だ。

クラスも一緒で席は前後という2人。2回戦に勝利した後に、家族ぐるみで焼き肉にいくほど仲がいい。

「立ち上がりと終盤が課題。そこをなんとかできれば」と山本。高田は「航の笑顔が増えるようなリードを次戦でもしたい」とそれぞれ意気込んだ。息ぴったりの2人がチームを初めての夏の聖地へ導く。【松本直也】