大船渡(岩手)の最速163キロ右腕・佐々木朗希投手(3年)が21日、第2シード盛岡四との4回戦を迎える。

盛岡四の投攻守のバランスは岩手トップクラスだ。今春の県大会準決勝では、センバツ出場の盛岡大付に3-2の延長10回サヨナラ勝ち。機動力も絡めて少ない好機をものにするスタイルを貫く。今大会初戦から2戦連続2ケタ安打中。2番高見怜人外野手(3年)は左打席から広角にシュアな打撃が持ち味。3番岸田直樹内野手(3年)、4番畠山航輔内野手(3年)に加え、6番横山慶人捕手(3年)も水沢工との3回戦で本塁打を放つなど、中軸には長打力もある。バントやエンドランを駆使した攻撃に、2戦合計8回無安打無失点の佐々木や、大船渡守備陣がリズムを崩す可能性は十分にある。

投手陣も右腕・菊地芳投手(3年)は183センチの長身から角度とキレのある直球が武器。左腕・山崎諒投手(2年)も変化球を交えて緩急を自在に操る。

ただ、今春の東北大会では青森山田の最速148キロ右腕・堀田賢慎投手(3年)に7回5安打無得点。8三振を喫しただけに、佐々木にとっては160キロに迫る直球が必要不可欠となりそうだ。【鎌田直秀】