左腕の好投手、糸魚川・渡辺勝誠(3年)の夏は準決勝で終わった。散発5安打2失点の好投だったが、「相手に流れを持っていかれた」と失点を悔やんだ。

落ち込みそうになるたび、バックから励ましの声がかかった。「みんなが『大丈夫!』って。それなのに抑えられなかった…」と涙を流した。伊藤修監督(58)は「打線が湿りがちだった中、渡辺勝が頑張ってくれた」と快進撃の原動力になったエースをたたえた。「大学に行って野球を続けたい」。5試合41回で47奪三振の好投を、次へのステップにする。