伝統校の広島商がライバル広陵に圧勝し、15年ぶりの夏の甲子園出場に王手をかけた。2回に9番の西森颯大外野手(3年)が先制の2点適時打。この回に3点を奪い、4回にも西森の適時打や敵失などで3点を追加し、試合の主導権を握った。試合終盤にも6点を奪って広陵を突き放した。

一昨年から2年連続で準決勝で広陵に敗れていただけに、喜びもひとしお。荒谷忠勝監督(42)は、広陵対策として「先制点を取られないことが大事だと思っていました。うちが3点を取って、次の3点を取れたことも大きかった」と振り返った。3安打3打点と大活躍の西森は「1歳上、2歳上の先輩たちの悔しい姿を見てきました。先輩たちへの感謝を試合で返したかった」と、卒業したOBの思いも背負い、ライバルに打ち勝った。