長崎の古豪・海星が、圧勝で5年ぶり18度目の夏甲子園を決めた。

3回に先制すると4回には敵失などもあり、たたみかける攻撃で5得点。結局12安打10得点で初出場を狙う鎮西学院を退けた。

加藤慶二監督(45)は「このチームは勝負弱かった点もあったが、試合を追うごとに成長してくれた」と目を細めた。

昨年秋、今年春とともに3回戦でサヨナラ負け。投手陣の立て直しが課題だったが、決勝でエース柴田蓮人投手(3年)が完投勝利を挙げた。昨年秋、今年春とサヨナラ負け投手の屈辱を味わったが「高校に入って初めての完投でした。緩急をつけた投球が良かった」と背番号1の右腕が胸を張った。

主将の坂本芽玖理(めぐり)内野手(3年)は「甲子園で勝つために練習してきた」と口元を引き締めた。古豪復活へ海星の夏は終わらない。

◆海星 1892年(明25)に男子校として創立の私立校。06年から男女共学。生徒数は1055人(女子359人)。野球部は1915年創部で部員は72人。甲子園は春5度、夏は18度目となる。主なOBに酒井圭一(元ヤクルト)、平田勝男(阪神2軍監督)らがいる。長崎市東山手町5の3。武川真一郎校長。