第101回全校高校野球選手権(甲子園)で南北海道代表の北照が、中京学院大中京に3-4で敗れた。10年にはセンバツ8強の経験もある道内屈指の強豪校だが、夏は5度目の挑戦でも白星を手にすることができなかった。

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努力は報われる。1番星野央右翼手(3年)が、中学時代の後輩の前で体を張ったプレーを見せた。6回に四球で出塁し先制のホームを踏むと、8回には中前打を放ち、2度目の生還を果たした。9回2死二塁で左飛に倒れ最後の打者となったが、涙はなかった。「僕らにとっては意味のある負け。五分と五分の戦いだった。1つ1つのプレーに観客が反応してくれて、本当に素晴らしい場所で、野球をやらせてもらえた」と振り返った。

大阪・枚方蹉■中時代に在籍したチームが「大阪球道」。この日は後輩たちと、05年に東北の投手として夏8強入りした恩師・坂本良太ヘッドコーチ(32)がスタンドから応援。坂本さんは「中学時代は控えだった星野が、主力として頑張っていて驚いた。努力の成果」と喜んだ。大阪球道の手塚太陽二塁手(大阪・寝屋川第六中2年)は「あきらめなければ甲子園に出られると言うことを星野さんに教えてもらった」と感激していた。

※■は足ヘンに它