高岡商(富山)の先発荒井大地投手(3年)が7安打3失点で完投し、神村学園との接戦を制した。

4回まではノーヒットの快投。「絶対に自分が抑えてやろうと思っていた」。終盤3点を失ったが強力打線を気迫で抑え込み、甲子園2連勝を飾った。

初戦の石見智翠館戦は9回に2失点して降板。その夜からイメージトレーニングに励み、神村学園戦の接戦勝利を描いてきた。成果が出たのは2点リードの9回だ。2死一塁で二塁鈴木が落球失策。その後1点差に迫られ、一打逆転負けのピンチを背負った。だが「絶対カバーしたる」と動じなかった。1番森口を二ゴロに抑えて仲間を助けた。

吉田真監督(36)は「序盤点が取れない状況で粘り強く投げた。低めをついて、素晴らしいピッチングだった」と評価。3回戦は履正社-津田学園の勝者で、どちらがきても強敵だ。荒井は「強い気持ちで戦いたい」と気合を入れ直した。【南谷竜則】