春夏連続出場の星稜(石川)は19日、兵庫県内で約2時間練習し、初対戦となる中京学院大中京(岐阜)との20日準決勝に備えた。

エース左腕、不後祐将投手(3年)の先発を想定して打撃練習を行った。左投手が打撃投手を務め、決め球の横スライダーに設定されたマシンを打ち込んだ。林和成監督(44)は対策の意図を問われ「不後君が主戦じゃないかと思う。イニング数より三振の数が多い。三振を取る配球やボールが何なのかをしっかり抑えながら、どんなボールをとらえられるか。そのイメージでバッターには振らせた。いろんな球種があるが、割合が一番多いのが横のスライダーなので」と話した。不後以外の速球派投手もいるが「140キロオーバーの投手は4試合経験している。狙い球とか絞らせていきたい」と投手攻略に手応え十分。「打線は上り調子でもあり、早いイニングで援護できるよう、どんな投手が来てもまずは打線で試合を引っ張っていけたら」と自信を見せた。

ただ最速154キロの奥川恭伸投手(3年)の先発可否は明言を避けた。指揮官は、この日ブルペンに入らなかったエースの調子について「本人と確認しながら、どうするかは決めていきたい。『今日は投げなくても大丈夫です』と言っていましたのでね。試合前はあまり投げないので、そこは彼に任せて大丈夫と思っている」。起用方法については、残り2戦で考えるのか、準決勝を重視するかを問われ「もちろん目標は優勝なので、準決勝のこの一戦にという思いはあるが、こと投手起用に関しては18人を考えなければいけない思いがある」と話した。