仙台育英は一関学院(岩手3位)を終盤に振り切って、3年ぶり21度目の準決勝に駒を進めた。

5回表、敵失に連続四球を絡めて押し出しで先制。7回表は3連続四死球から1死満塁とし1年生捕手、木村航大の右前打で追加点を挙げた。この回、打者一巡(11人)の攻撃で5点を挙げ、延べ5人の継投で逃げ切った。満塁の好機は4回あったが、適時打の得点は2点だけ。計14残塁の須江航監督(36)は「あと1本という話ではない。ヒットが出ないのは試合につきもの。気持ちばかりが先行してメンタルとスキルがかみ合っていない。コントロールできることができていない」と課題を挙げた。

台風で大会が順延になり、延長11回サヨナラ勝ちした11日の明桜戦後に仙台へ戻った。再集合した13日は、冠水した母校周辺道路の清掃活動を行い、行きかう人々から感謝され、激励された。5投手の継投を支えた木村は「ピッチャーを支えられたことが1番うれしい」。田中祥都主将(2年)は「激励が力になりました」と感謝した。