駒大が立正大に敗れ、2季連続の最下位が確定。入れ替え戦に回ることが決定した。

9回表に1点を返し、なお2死一、三塁。駒大のベンチ前では主将の鈴木大智捕手(4年=関東一)を中心に円陣が組まれた。「全員、1つになってやるだけ。ベンチのみんなで声を出して打たせてやろう。次につなげるぞ」そう声をかけ、ベンチも気持ちをひとつにし一打にかけたが、左飛でゲームセット。終盤の追い上げもあと1歩及ばなかった。

5回まで立正大の先発・渡部勝太投手(3年=上尾)の緩急をつけた投球の前に2安打。打線もつながらず好機を生かし切れなかった。3点を追う7回には、2死三塁から管力也外野手(4年=崇徳)の左前適時打で1点を返すも、その裏に1失点。点差を縮められずに9回を迎えたのが痛かった。

大倉孝一監督(57)は「投手が試合を作れないと後手に回る。打線は、入れ替え戦までに量を振らないとダメですね」と切り替えた。

入れ替え戦は11月9日から行われる。鈴木は「4年生は最後だけど、後輩たちには1部の野球をまだ経験してもらいたい。僕らにできることは、残せるものを残して勝ちきること。最後まで頑張りたいです」と少し潤んだ目で話した。