明徳義塾(高知3位)が徳島北(徳島1位)に快勝し、準決勝に進出した。

相手の好投手・河野勇真(2年)の攻略が鍵を握った。試合前に馬淵史郎監督(63)は「あれはええボールやぞ。簡単には打てんかもしらん」と右腕のスライダーを警戒していた。各打者に「低めの球に手を出すな」と指示を徹底。2回までに48球を投げさせた。「見逃されて、苦しかったんじゃないか」と指揮官は振り返る。4回に相手の守備のミスからチャンスを得て、2番合田涼真内野手(2年)が左前に勝ち越しタイムリー。その後はバントを絡めた手堅い攻撃で得点を重ね、突き放した。

夏春連続甲子園出場に「当確ランプ」をともすためには、あと1勝が必要。11月2日の準決勝は、高知中央(高知1位)と対戦する。高知県予選準決勝では敗れた敗れた相手だ。馬淵監督は「予選(準決勝)で1点差の試合を落とし、悔しい思いをしている。次は勝った方が甲子園に行ける。明日も試合があれば3連戦だが、1週間空くし、土俵は一緒だ。次にすべてをかける」と意気込んだ。